広蔵市場を歩いていたら、その匂いに出会いました。強くて、土っぽくて、少しほろ苦い香り。たどっていくと、大きな鍋の中で茶色い小さなものがぐつぐつ。ポンデギ(번데기)— 蚕のさなぎです。
正直、最初の一粒は挑戦でした。日本人にとっては馴染みのない食材ですからね。でも3粒目を食べる頃には、独特の食感と深い旨味に慣れてきました。これは観光客向けの食べ物じゃありません。韓国人の郷愁のための食べ物です。

正体
ポンデギは蚕のさなぎを蒸したり茹でたりしたもの。意外にもタンパク質豊富 — 100gあたり約120 kcal。市場や遊園地で大きな鍋から紙コップに入れて、爪楊枝で食べます。
日本の感覚で言うと
日本でも長野県では蜂の子やイナゴの佃煮を食べる文化がありますが、ポンデギはそれに近い存在。戦後、食糧難の時代に韓国の養蚕業の副産物だった蚕のさなぎを捨てずにおやつにしたのが始まりです。今は中高年韓国人の懐かしい味、若者や観光客にとっては”チャレンジフード”です。
どこで?
伝統市場、遊園地、お祭り会場。有名なのは広蔵市場、南大門市場。1カップ2,000〜3,000ウォン(約220〜330円)。
まとめ — 勇気のテスト
ポンデギは旅人を二つに分ける食べ物です — 好奇心旺盛な人と、慎重な人。匂いは強く、見た目もインパクト大。でも食感は面白く、味は本当に深い旨味があります。長野で蜂の子を食べたことがあるなら、ぜひ挑戦を。話のネタになるだけでも価値ありです。
