韓国の冬の街で、まず気づくのは匂いです。甘く、少しスモーキーで、なぜか懐かしい。振り向くと、ドラム缶を改造した黒い窯の前で、おじいさんがじっくり焼き芋をひっくり返しています。
クンゴグマ(군고구마)— 韓国の焼き芋。日本でもお馴染みの「石焼き芋」と同じ存在です。タレもソースも技巧もなし。ただのさつまいも一個。それだけなのに、どんな華やかな屋台フードよりも温かく感じます。

作り方
さつまいもを丸ごとドラム缶窯に入れて、炭火でじっくり焼きます。ゆっくりした熱でさつまいもの天然糖分がキャラメリゼされ、中はほぼプリンのようになります。1個約120〜150 kcal。添加物なしの自然な甘さ。
日本との違い
日本の石焼き芋と非常によく似ています。違いは焼き方 — 日本は石、韓国はドラム缶。味的にはほぼ同じで、日本人なら誰でも知っているあの甘い幸福感を韓国でも味わえます。1個1,000〜3,000ウォン(約110〜330円)。日本の石焼き芋より少し安いかも?
ご存知でしたか?
韓国の焼き芋屋さんは年々減っています。ドラム缶窯は消えゆく伝統で、今は電気オーブンを使う店が多くなりました。ソウルで昔ながらのドラム缶窯を見つけたら、ぜひ一個買ってください。消えゆく風景を目撃しているのです。
まとめ — 日本人にも懐かしい味
派手な屋台フードがたくさんあります。トルネードポテト、チーズタッコチ。クンゴグマはその真逆 — 静かで、素朴で、古いもの。日本人にも馴染み深い「焼き芋」の幸せを韓国でも味わえる、貴重な体験です。次に韓国の冬を訪れたら、ドラム缶の前で一瞬立ち止まってみてください。
